Arch Linux上でFF14をプレイする方法の追記(2019/4/23頃のランチャーアップデート対応版)
以前紹介した「Arch Linux上でFF14を快適にプレイする方法(DirectX 11/DXVK使用)」では、2019/4/23頃のランチャーのアップデートで普通のWineでFF14が起動できなくなってしまったので、今回はその対応方法を紹介します。なお、間もなく漆黒のヴィランズが公開されますので、その際また起動方法が変わる可能性があります。ご了承ください。
手順としては、
- パッチを当てたWine (staging版) をビルド&インストールする
- その際、Wineのバージョンは4.10は避ける(エラーになって起動できない)
winecfg
を起動し、stagingタブで「wineのバージョンを隠す」を有効にする
以上となります。
パッチの当たったWineの用意
Arch Linuxの場合はここで公開されているwine-tkg-git
に該当のパッチが含まれているので有効にしてmakepkg -si
するだけです。Ubuntu等他のディストリの場合は頑張ってなんとかしてください。
git clone https://github.com/Tk-Glitch/PKGBUILDS cd PKGBUILD/wine-tkg-git
お好きなテキストエディタでcustomization.cfg
に以下の変更を加えます。
59行目あたりの_plain_version
でwine-4.9
を指定:
_plain_version="wine-4.9"
73行目あたりの_staging_version
でv4.9
を指定:
_staging_version="v4.9"
123行目あたりの_ffxivlauncher_fix
をtrue
に変更:
# Workaround for Final Fantasy XIV Launcher 404 error - Thanks @varris1 ! _ffxivlauncher_fix="true"
以上の変更を行ったら、makepkg -si
してビルド&インストールします:
makepkg -si
時間がかかるのでのんびり待ちましょう。最後にパスワードが要求されるので入力してインストールは完了です。
Wineのバージョンを隠す
この状態だとMacで起動していると判定されてしまうので、Wineのバージョンを隠す必要があります。
まず、FF14用に使っている$WINEPREFIX
を指定してwinecfg
を起動します。
WINEPREFIX=$HOME/.ffxiv winecfg
先程インストールしたWineであればstaging
タブがあるはずなので、そこを選択し、以下のように「Hide Wine version from applications」にチェックを入れて適用します。
これで他の設定等は以前書いた「Arch Linux上でFF14を快適にプレイする方法(DirectX 11/DXVK使用)」と同じでFF14が起動できるはずです。